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役立つ医学情報・Q&A |
●腰痛の方のための日常生活上の注意点 |
●腰痛の方のための腰にやさしい座り方 | ||
●あなたの腰痛は、かがむと痛い腰痛? そると痛い腰痛? |
●スポーツ医学による筋力トレーニングのリハビリメニューへの導入 |
●膝・腰・肩の部位別トレーニング方法 |
●テニス肘について |
●腰痛の方のための日常生活上の注意点 腰痛でこられた患者さんが、完全に治るでしょうか?とよくお聞きになります。 残念ながら、医療サイドでしてあげれることは薬や注射やリハビリで早くもとの状態に戻っていただくぐらいで、症状がよくなっても、今後一切、腰痛の再発がなくなるということは極めてまれです。 腰痛のない状態を長く維持するには、日ごろから姿勢や日常生活上の動作に注意しておくことが必要です。 立っているときはどんなことに注意したらいいの? ○ 15cm程度の足台に片足を乗せて膝を曲げて立つようにする。 ○ ハイヒールは避けて、なるべく底の平たい靴をはくようにしましょう。 ○ 洗面時は膝を曲げたり足台をもちいたりしてください。 ○ 台所での調理台は腹から腰の高さのものに。 |
動作を行うときの注意 ○ 物を取る時や、持ち上げる時は腰を曲げないで膝の屈伸を利用して行うようにしましょう。 ○ 高所の物を取るときは横着をしないで台にあがってとるようにしましょう。 ○ 荷物は自分の身体から離さないように密着させて運ぶようにしましょう。赤ちゃんのだっこも同じようにしてください。 ○ 荷物は左右対称になるようにバランスを考えてもつようにしてください。 ○ 引越しなど物を持ち上げることが多ければ、腰椎コルセットや腰椎ベルトを着用するようにしましょう。 ○ 重いものは肩にかけたりかついだりしてもつようにしましょう。 ○ 掃除機をかけるときは腰を曲げないで膝を使って行うようにしてください。 ○ ベッドのシーツ交換はベッドに上がって膝をついて行うようにしましょう。 スポーツを行うときの注意 ○ 十分な準備運動を行い、急に激しい運動を行わない様にしてください。 ○ 水泳ではバタフライや平泳ぎは避けるようにしましょう。 ○ ジョギングでは底の柔らかいよい靴を選び、硬い舗装道路は避けてください。 ○ 柔道、ゴルフ、テニスなど腰を強く捻る運動は注意して行うようにしましょう。 その他 ○ 肥満に注意し、過食を避け適当な運動を行うように心がけましょう。 ○ 精神的緊張が続かないように心がけるようにしましょう。 |
●腰痛の方のための腰にやさしい座り方 椅子の選び方 ○ 腰部を支えるバック・サポートと,、手を置くアーム・レストがあり、120度のリクライニングができる椅子を選びましょう。 ○ 場合により座布団やタオルを丸めて腰に当てバック・サポートとする様に工夫しましょう。 ○ 膝関節が股関節よりもやや高くなるように椅子を調整してください。椅子が高すぎる場合には足の下に台を置くようにしましょう。(図1) ○ 極端に低い椅子や、柔らかすぎるソファーは避けるほうがよいでしょう。 |
図1 |
机の位置にも気をつけましょう ○ 座位における机の高さは書類書きには胸から腹、手作業には腹から腰とするようにしてください。 ○ 仕事中、腰を捻ることにならないように机を配置するようにしましょう。 座位をとる際に気にかけたいこと ○ 長時間の座位は避け、20分に一回は立ち上がり腰を動かすようにしましょう。 ○ 座りながら時々体重を移動したり、体を前後屈したりするようにしてください。 ○ あぐらや足を投げ出した座り方は避けましょう。やむをえない時はお尻の下に座布団を2〜3枚おくようにしてください。 |
腰痛のかたの車の運転時に気をつけること ○ 座席を前に出して、膝が股関節(足の付け根)より高くなるようにして運転するようにしましょう。(図2) ○ 座布団、タオル、週刊誌などを丸めてバック・サポートにする様に工夫してみてください。 アーム・レストを使用するようにしましょう。 ○ 疼痛時の運転は避けてください。 ○ 長時間の連続運転は避け、1〜2時間に一回は休憩して腰の屈伸運動を行うようにしましょう。 ○ 座席に座るときは、まず足が外に出たまま横向きにすわり、それから足を入れるとともに前向きになる。降りるときはその逆に横向きになり、足を外に出しそれから立ち上がるようにしてみてください。(図3) |
図2 | 図3 |