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 症状からみる病名チェック
◆くびや肩の痛み ◆腰痛やあしの痛み ◆脊柱変形 ◆背部痛・胸壁痛 ◆脊髄麻痺
◆手のしびれ感と上肢の麻痺 ◆肩の関節の痛みと機能障害 ◆肘の痛みや変形 ◆手首の痛みや変形 ◆手の指の痛みや変形と機能障害
◆股関節部痛・機能障害 ◆膝関節部痛・機能障害 ◆股関節部から足先までの下肢のしびれ、知覚異常 ◆下腿部痛・足関節部痛

 
肘の痛みや変形
肘内障 2〜4歳児が急に手を引っ張られたり、腕を下にして転がったあとで、患児は激しいいたみを上肢に訴え、肘をやや屈曲位、手のひらを床にむけるようにしたまま腕を下げて、動かさなくなる。治療は整復後、1週間程度三角巾で固定し、再発防止と母親への教育を行う。
上腕骨顆上骨折 小児が転倒したり、高所よりの転落で手をついた際におこり易い骨折。神経麻痺や循環障害などの初期合併症と治療後にみられる内反肘変形や肘関節運動障害が問題になることもある。
上腕骨外顆骨折 小児が肘関節を伸ばして手をついて倒れ、肘関節に内転あるいは外転する強い力が働いた時に起こる。治療は手術が必要である。
上腕骨内上顆骨折 小児が肘を伸ばして倒れ、肘に強い外反力が働いた時におこる。時に尺骨神経麻痺を伴う場合もある。転位のあるものは手術が必要になる。
肘関節脱臼 多くは後方脱臼。成人では橈骨頭骨折または尺骨鉤状突起骨折を合併することがある。治療として脱臼を整復し1週間の外固定を行う。ただし骨折を合併している場合は合併骨折に対する治療をおこなう。
肘頭骨折 肘頭部を直接打つか上腕三頭筋の強い介達外力が働くことで起こる。子供には稀。
 
橈骨頭骨折 肘関節伸展位で手をついて倒れ、肘に強い外反力が働くと、軸圧力により橈骨頭に骨折が生ずる。レントゲンで見逃されることが多い。治療は肘の外固定を3週間行う。あきらかの転位があれば手術をおこなう。
上腕骨外上顆炎
(テニス肘)
肘のところの、上腕骨には、親指がわと小指側に2つの突出部がありますが、それぞれ内上顆(手のひらを天井に向けたときに肘の小指側の突起)、外上顆(肘の突起の親指側)とよばれています。

内上顆には屈筋群(指や手首を手のひら側に曲げる)や回内筋郡(手のひらを顔の方へ向ける筋肉)がついています。

外上顆には回外筋(手の甲を顔に向ける動作の筋)や手・指の伸筋郡(指や手首をのばす)がついています。

テニス肘といわれる病態は、この関節外の骨膜部とそこに付着する腱の炎症と考えられています。 また腱を構成する繊維の過度使用による部分断裂も考えられています。

最もよく起こる原因としてテニスがあげられるので、一般的にテニス肘といわれます。ゴルフでも起こることがあり、ゴルフ肘ともいわれることがあります。

 一般的にテニス肘といわれるのはテニスのバックハンドで痛めるもので、外上顆の障害です。バックハンドでテニスボールを受ける際20kgほどの衝撃があるといわれており、それに耐え手首を一定の位置に固定するために伸筋が収縮し外上顆部の筋腱付着部への負担が生じ発症します。医学上の診断名は上腕骨外上顆炎といいます。これがバックハンド・テニスエルボーです。

またフォアハンド・テニスエルボーの医学上の病名は上腕骨内上顆炎といわれます。
 
肘頭滑液包炎 肘のところがプクッと腫れている。職業性の持続微小外傷によるものが多い。痛風患者にみられるものもある。治療は穿刺吸引して圧迫包帯をして局所の安静を保つ。肥厚したものでは完全に摘出する。
変形性肘関節症 肉体労働を続けた男性老年者に多い。運動時の関節痛と屈曲・伸展が障害される。
関節リウマチ リウマチ性肘関節炎。痛みが強い場合は副止固定で安静を保つ。
離断性骨軟骨炎 スポーツ少年に多い。使いすぎによる一種の無腐性壊死で、運動時痛がある。治療は肘関節の安静固定で、普通4〜6週のギプス固定を行う。
野球肘 野球肘は投球を繰り返し行うことにより肘関節に生じる疼痛性疾患の総称です。内上顆炎や離断性骨軟骨炎も野球肘障害に含まれる。野球の投球動作はワインド・アップ相、コッキング相、アクセレレーション相(加速相)、リリース相、フォロースルー相に分けられるが、特に加速相の前期には、肘関節に外反力が強制され、肘の内側には過緊張が、外側には圧迫力が加わる。ボールが離れるときには前腕屈筋群の収縮で肘内側筋起始部に緊張がくわわり、肘伸側にも緊張がくわわる。
 
後骨間神経麻痺
(橈骨管症候群)
肘の外側上顆部の痛みを訴える。橈骨神経の深枝である後骨間神経が回外筋筋腹を貫く際、Frohseのアーケードで圧迫をうけ、肘〜前腕の疼痛と、指の伸展および母指の外転筋力が低下する。
肘部管症候群 肘の内側上顆そして前腕、手部の小指側の放散痛、手の筋肉の萎縮、しびれ等 の知覚異常が生ずる。利き手に多い。変形性肘関節症や外反肘に続発することが多い。尺骨神経の障害で、肘の部分の尺骨神経が通る溝で神経が引っ張られて障害が生ずると考えられているため、手術としては尺骨神経をこの溝からはずして移行してやる。
前骨間神経麻痺

円回内筋症候群
正中神経が肘のレベルで、円回内筋、浅指屈筋の線維帯あるいは二頭筋付着部から円回内筋、浅指屈筋筋膜に向かい走行する腱膜により圧迫されて、肘前面の痛み、長母指屈筋と示指、中指の深指屈筋の脱力(PIPは曲げられるが、DIPが曲げられない)方形回内筋の脱力を呈する。回内筋症候群は痛みがあり、まれに前腕から手の知覚障害を生ずる。母指IPと示指DIPの屈曲力低下により指尖つまみができないため、母指示指でtear drop outlineを呈する。これはPerfect O test 陽性といわれる。治療としてはまずは保存的に経過をみる。改善されないようなら手術もおこなわれる。
上腕三頭筋腱炎 上腕三頭筋は肘部では尺骨の肘頭と関節包の後壁に付着し、この部、肘後方の痛みを訴える。
Monteggia骨折 橈骨頭脱臼を伴った尺骨中枢1/3部の骨折。橈骨神経麻痺を伴うことも少なくない。治療は前腕回外位にして牽引して、尺骨の屈曲転位を整復して、橈骨頭を押し込むようにして圧迫整復する。
 
 
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